税理士を活用して業績をアップをめざす方法

 会社にとって「税理士」というと、試算表や決算書、申告書作成を行ってくれる人、節税等のアドバイスをくれる人、というイメージが多いと思います。

 これらはもちろん税理士の主要業務に違いありませんが、税理士は会社の数字を深く知る立場にあるため、役割としてこれだけでは少し物足りません。

 ここでは一歩進んで、税理士を会社の業績アップに活用する方法を考えてみたいと思います。

業績の目標を設定する

 会社の業績をアップさせていくために重要なことのひとつが、数値目標を設定することです。

 目標には、長期的なビジョンや中期目標など様々ですが、まずは当期・来期の現実的な目標を立ててみましょう。

 過去の実績を参考にしながら、売上高や原価率・粗利益、人件費率、営業利益などの目標設定をしていきます。

 この辺りは税理士の得意分野でもあるため、税理士に相談しながら進めていくと良いでしょう。

 経営者ひとりひとりに事業に対する考え、ビジョンがあるため、それに合わせた目標を作ることが大事です。事業規模を拡大し続けることだけが成功とは言えませんし、単純に一律「前期比+3%」などといった目標も、会社にとって良いとは限りません。

 

当期目標の進捗管理をする

 目標は設定したら終わりではなく、実績の進捗管理を忘れないことが重要です。

 この進捗管理が続かず、目標がうやむやになってしまうケースが多いため、工夫が必要です。

 売上高や粗利益の目標数値を1か月単位の数字に落とします。

 社長は毎月、この目標数値を意識しながら仕事を進めます。

 「売上高」と「粗利益」であれば、自分で会計入力等を行っていなくても、ざっくりと把握できると思います。

 そして進捗管理を継続させるため、外部の目を活用します。ここで税理士を活用します。

 「売上高」や「粗利益」などの目標と実績の推移を、わかりやすいグラフなどにまとめてもらいましょう。

 そして税理士との定期的な打ち合わせを、目標と実績の振り返りや、問題点の検討の機会にします。

 毎月でなくても、2~3か月に1回のタイミングでも良いでしょう。

 

モチベーション維持のポイント

 業績アップへ向けたモチベーション維持のポイントとして、「外部の目」と「小さな達成感」があげられます。

「外部の目」は、前項でふれたように、税理士との打ち合わせが活用できます。

もうひとつの「小さな達成感」について。

年度も中盤に差し掛かり、前半の業績が今一つであれば、年間の目標達成がどんどん難しくなってきます。

こうなってくると、進捗管理が苦痛になってきます。これを少しでも和らげるために、1か月単位の「勝ち」「負け」を意識します。

前半負けが込んでいて、1勝5敗で中盤を迎えたとき、年間勝ち越しは難しくても、少なくともあと3勝は挙げよう、などといった見方ができるようになります。

「今月白星をあげること」で小さな達成感を味わっていきましょう。

 

このような目標管理のお手伝いができる税理士は、良い税理士だと思います。

そして、クライアントの会社の事業に興味を持ち、発展を喜び応援していくことが、税理士としてのやりがいにもつながっています。