一番簡単な給料・給与の仕訳~社会保険料の預り金勘定は使わない~

毎月発生する役員報酬・給与・給料の仕訳。社会保険料や源泉所得税の天引きなどもあり、面倒な仕訳の代表例となっています。

 

仕訳の方法はいくつかあり、書籍やネットの記事でも様々あるかと思いますが、中でも一番簡単な方法をご紹介します。

 

できるだけ効率化して、ストレスなく処理していきましょう。

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社会保険料の「預り金」勘定は使わない

社会保険料は、個人負担分を給与から天引きして、会社負担分とまとめて会社が納付します。

 

そのため、給与の仕訳では、一旦「預り金」の勘定に計上し、会社が納付するときに、次のような仕訳を入れます。

 

法定福利費(会社負担分) ○○   /  普通預金  ○○ (納付金額)

預り金(個人負担分)   ○○

 

場合によっては、健康保険料部分と厚生年金部分を分けて預り金管理する方法もあったりします。

 

もちろん正しい処理ではありますが、預り金の残高管理や、仕訳入力が非常に面倒です。

 

社会保険料は頻繁に負担額が少しだけ変わったりして、預り金残高がずれてくることもしばしばで、僅かな金額を修正するために大きなストレスや事務負荷がかかります。

 

この負担をなくすために、社会保険料に関しては、「預り金」勘定を使わないようにします。

 

社会保険料の天引き分は「法定福利費」のマイナスで

給与の仕訳の際に、控除する健康保険料・厚生年金保険料・雇用保険料の合計を、法定福利費のマイナスとします。

 

一方、会社が納付する際に、全額を法定福利費として処理します。

 

これで差し引きすると、

 

法定福利費の金額は、「全額-個人負担分」となりますので、会社負担分のみが会社の経費として正しく計上されることになります。

 

雇用保険料も、年間分を労働保険料とともに納付するときに全額を法定福利費に計上します。

源泉所得税と住民税は預り金で管理

源泉所得税と住民税は、会社の経費になる部分もなく、預かったものをそのまま納付する、という流れになるため、それぞれ補助科目を設定し、預り金として残高管理をしていきます。

 

その結果、毎月の給与の仕訳は、例えば次のような形になります。

 

役員報酬  ○○○   普通預金      ○○○

 

給与手当  ○○○   法定福利費     ○○○

 

旅費交通費 ○○○   預り金(源泉所得税)○○○

 

            預り金(住民税)  ○○○

 

※社会保険料の引き落としが、曜日の関係で翌月はじめに回る月の場合、月次の損益が乱れる。という意見があります。

 これについては、例えば便宜上、6月1日の引き落としでも会計ソフトには5月31日付で入力する、といった方法で回避したりします。

 

 もちろん100%正しい処理という訳ではありませんが、損益に影響もなく、会社の管理方針として継続していれば問題はないでしょう。

 ただし、決算月に限っては、決算書の預金口座残高に影響するため、「未払金」勘定などを使って処理しましょう。

 

 

 

経理処理は細かい部分を気にしだすときりがなくなる面があります。

 

丁寧すぎる、完璧すぎる処理を続けていてもメリットはほとんどなく、非効率やストレスが生じると元も子もありません。

 

できるだけシンプルで秩序ある処理方法に統一していきましょう。

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